年収開示の流れが加速
2026年に入り、求人票に年収レンジを明示する企業が前年比で +38% 増加。改正労働基準法の影響に加え、ジョブ型雇用の本格運用、ハイクラス転職市場の活況により、「年収を隠さない」企業が増えています。
本記事では、年収レンジを明示している主要企業 30社をリスト化(公開求人ベース、編集部調査)。年収交渉のアンカリングに使える具体的レンジを公開します。
日系大手(年収明示の代表例)
IT・通信
- KDDI: ジョブ型導入。シニア 850-1,200万円、ディレクター 1,200-1,800万円
- 富士通: ジョブ型導入。マネージャー 900-1,300万円
- ソニーグループ: グレード制度公開。専門職レンジ 750-1,400万円
- NTTデータ: ジョブ型試験運用。シニア 800-1,100万円
金融
- SMBC: ジョブ型導入予定(2026年4月)。
- 野村證券: 法人営業 700-1,200万円、M&A 1,200-2,000万円
商社
- 三菱商事 / 三井物産: 中途は 800-1,400万円レンジで明示増加
外資系(年収明示が標準)
IT・SaaS
- Salesforce: AE 1,100-1,600万円、SE 1,200-1,800万円
- Microsoft: シニア 1,200-1,800万円、マネージャー 1,800-2,400万円
- Google: L4 1,300-1,800万円、L5 1,800-2,400万円
- Amazon: L6 1,500-2,000万円、L7 2,000-2,800万円
- Meta: シニア 1,500-2,200万円
コンサル
- McKinsey: Associate 1,400-1,800万円、EM 2,200-3,500万円
- BCG / Bain: 同等
- Deloitte / EY / KPMG / PwC: シニア 800-1,200万円、マネージャー 1,200-1,800万円
金融
- Goldman Sachs / Morgan Stanley: アナリスト 1,000-1,400万円、VP 2,000-3,000万円
- JPMorgan: 同等
スタートアップ(Series B 以降で公開増加)
SaaS
- SmartHR: シニア 800-1,100万円、ディレクター 1,200-1,600万円
- Sansan: シニア 800-1,200万円
- freee: シニア 800-1,100万円、VP 1,400-1,800万円
ヘルスケア
- ユビーAI: シニア 850-1,200万円
- メドレー: シニア 750-1,100万円
ロボティクス/AI
- Preferred Networks: ML エンジニア 1,000-1,800万円
- Sakana AI: ML エンジニア 1,500-2,500万円(公開募集)
Fintech
- マネーフォワード: シニア 800-1,200万円
- PayPay: シニア 850-1,300万円
- Kyash: シニア 750-1,100万円
年収明示企業を見つける3つの方法
方法1: Bizreach / LinkedIn の「年収レンジ」フィルター
求人検索時に最低年収を 800万円以上などで絞ると、明示企業が上位に並ぶ。
方法2: 企業の採用ページを直接確認
外資系は「Careers」ページに L4 / L5 / L6 等のグレード別レンジを公開している。
方法3: エージェント経由で「年収明示企業」をリクエスト
リクルートエージェント、JAC Recruitment、ビズリーチに「年収レンジが明示されている求人を中心に紹介してください」と依頼。
詳しくはエージェント選び方2026。
年収交渉でリストを使う方法
年収明示企業のレンジは、同職種・同年代の 市場価格のアンカーとして使えます。
面接終盤の希望年収質問への回答例:
「同職種で年収を公開している大手の中央値(〇〇社で 1,100-1,400万円、〇〇社で 1,000-1,300万円)から、私の実績を踏まえて 1,150-1,300万円のレンジでご検討いただけますと幸いです」
具体的な企業名 + 数値を出すことで、交渉の説得力が大きく上がります。
AI で「市場価格」と「自分の実績」を結びつける
キャリアバンクAIでは、年収公開企業のレンジデータと、ユーザーの実績バンクを照合し、「あなたの市場価格レンジ」を自動算出します。
- 同職種・同年代の年収公開企業データを参照
- 実績の量・質をスコア化
- 希望年収レンジを統計的に提示
まとめ
年収明示企業は2026年現在 +38% 増加中。30社のレンジを把握しておけば:
- 自分の市場価値の客観化
- 交渉時の説得力ある根拠提示
- オファーレターの妥当性判断
転職活動の早い段階で「自分が狙うレンジ」を明確にしておくことが、結果年収を大きく左右します。
関連: カウンターオファー戦略 / Q2 2026 市場レポート